イベント会社の融資

イベント業は、長期資金が借りにくい業種であるため、入金管理が重要になる業種です。イベント会社は、日当や資材費などが必要になるため、短期資金の融資は資金繰りを楽にしますね。


(1)イベント会社の資金需要

  1. 長期資金は借りにくい
  2. 短期資金が借入の中心になる
  3. 規模や仕事により資金繰りが異なる
イベント業は、会場の企画運営のような仕事だけでなく、機材を設営したりスタッフを集めて現場を運営することも仕事になります。イベント会社は、メーカーのように工場や機械が不要なため、大きな元手がなくても運営しやすい業種です。

長期融資は、固定資産に対する投資がメインになるため、イベント会社は短期資金による資金調達が中心になります。イベント会社は、不動産を保有する必要はないですが、言い換えれば担保に差し入れるものはないことが多いでしょう。

景気がよいだけでなく、携帯電話会社のキャンペーンのような特需があれば、イベント需要が発生していきます。イベント会社は、景気に左右されやすい業種のため、資金繰り管理に失敗すれば廃業しやすい業種でもありますね。
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(2)イベント会社の資金繰り

  1. イベント会場費
  2. 会場の機材調達
  3. スタッフの求人広告費用
  4. スタッフや出演者に日当支払い
イベント会社の資金繰りに共通しているのは、スタッフを集める求人広告費用や日当の支払いなど、人件費に関連するものでしょう。イベントの規模によると思いますが、入金は月末締めの数ヵ月後支払いですが、スタッフには日当で支払う場合もあるでしょう。

求人広告費用は、仕事が始まるよりも先払いになるため、資金繰りをさらに圧迫することになります。イベント会社社長は、短期資金を調達することができなければ、現金支出が多いため資金繰りは苦しくなります。

会場費用や機材調達が、先払いによる先行支出になれば、資金繰り破綻を意識することもあるでしょう。イベント会社は、固定資産に対する投資は少ないですが、現金による支出が早いため資金繰りが厳しいときがあるということですね。

(3)イベントの種類

  1. 長期のイベントがある
  2. 単発のイベントを複数こなす
  3. 入金時期の資金繰り管理が重要
お金を借りるときに、融資資金の資金使途を問われることになりますが、イベント会社は紐付き融資のときもあるでしょう。カードローンやキャッシングは、禁止されている資金使途も明記されていますが、融資枠の設定をしているため細かい伝票などを求められることは基本的にありません。

イベント会社がお金を借りるときは、単発のイベントであれば入金時期を説明するだけでなく、入金口座を銀行から指定されることもあります。中小企業の社長は、営業や現場など忙しいですが、イベント業界の財務面の特徴も理解しなければなりません。

1年以上契約の長期イベントは、資金繰りが安定することに繋がると思いますが、新規契約を簡単にとることは難しいですね。イベント会社は、複数の短期イベントを営業して獲得するだけでなく、アルバイトを継続的に採用していくことが重要でしょうね。
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